母が死んだ悲しみはあるけれど、それよりも、裏切られたという気持ちの方が今は強い

幼い頃　理不尽な理由でよく殴られた。
毒父は外では真面目で立派なお父さん、所謂外面のいい奴だ。体裁を気にするので、言葉使いが悪いとか、手伝いをしないとか、成績が落ちたとか？難癖をつけて、ちょっとした事でキレる。そして、殴り、大声で威嚇する。
子供の私にはキレどころが分からない所でキレる。青痣を作り、何時間も狭い倉庫に監禁され、よく夜中に母がこっそりと助けてくれた。
そんな毒父を見てる母は、逆らう事が出来ず不満と不安を溜め込み、やがて諦めた。
そして病気になって死んだ。

「ほんの少しでも、あの糞親父より長生きしてね。あんなの置いて先に死んじゃうとか無しだよ？糞親父死んだら、ちょっとでもいい時を、穏やかな日々を過ごそうよ！」って母娘で約束してたのに…
母は私1人を置いて、逝ってしまった。生きることを辞めたように思う。毒父と毒弟から逃げたのかも知れない。母が死んだ悲しみはあるけれど、それよりも、裏切られたという気持ちの方が今は強い。
そして私は、毎日毎日願っている。
早く、1日でも早く…毒父が死んでくれる事を…
早くこの毒に侵された人外の毒父、毒弟から解放される事を…。
どうか、死神様に願いが届きますように。