見捨てるなら見捨ててもいいから救急車を呼んで下さい

とうとう、私が無視して帰らなかったら直接電話してきやがった。試しにでてみたら『もう死にそうです。帰ってきてください。お願いします。もう1週間も何も食べていませんよ。あなたは親を見捨てるんですか？見捨てるなら見捨ててもいいから救急車を呼んで下さい。今、どこですか？子供達と一緒ですか？誰も帰ってきませんよ。あなた達だけでコソコソ会っているんですか？それとももうホテルに帰られましたか？毎日毎日、ホテルにお泊まりですか？見捨てるのか？見捨てないのか？やっとの事で電話のところまで来ました。もう、立っているのがやっとです。』ガチャ。

この日は、長男の誕生日。可哀想にこんな事に巻き込まれて充分にお祝いしてあげれなかった。せめて、晩ご飯だけでも一緒に食べようと4人でご飯を食べて楽しいひと時を過ごして、長男と長女は実家へ私と次女はまた車中泊でと解散しようとしている時だった。

みんなして気分は下降線。
一緒に帰ると面倒なので長女と長男を先に帰らせて30分後に帰ってみた。

部屋を覗くと横たわりテレビを見ていた。
（どこが死にかけてるんや？）
一気にまた、心配していた気持ちが怒りに代わり、「帰ってきたけど」と声をかけるのがやっとだった。あいつは顔を見てそっぽを向いた。？？？？？何がしたいんだ？
訳わからん。いつなら、そこから何時間も始まる説教のはず。それを想定していたがまさかの無視かよ？
また、出て行こうか悩んだ挙句、風呂に入りたいのと、布団に寝たい欲求に負けて泊まる事にした。

悩んだ挙句、何も食べてないと言っていたなあと思い、お粥を作って梅干と部屋に置いといた。

翌朝、洗濯、掃除を済ませて部屋に行って引いてくると、まったく手をつけられていなかった。愕然。ごめんね、ありがとうなんて言われる事を想像していた自分が恥ずかしい。まだ、何かを期待している自分が情けない。
捨てた。生ゴミに全部捨てた。こんな仕打ちをする為にお願い、帰ってきてとわざわざ電話したのか？悪魔か？

そんな思いで悶々としていると、となりの県に住んでいる兄貴が帰ってきた。数日前に呼び出されていたらしい。それもあり、今ここにとどまっていたのだが、兄も帰ってきてわたしをスルー。母親と何か話している。そして、買ってきたどこぞの有名な食パンを母親に持っていった。それは食べるんかい？マジで何がしたいん？そんな、嫌がらせをわざわざ呼び出してしたいん？

もう、かれこれ2時間母親の部屋で話をしているようだが、私には何一つ声はかからない。

2人してガン無視かよ。

マジで縁切ろう。
マジで家出よう。
もう、疲れた。
子供達に負の連鎖しないように、縁を切ろう。

そして、母親よ。
一日も早く死んでくれ。
そんな、手の込んだ嫌がらせとかいらないから。助けてと助け求めといて、無視するなら呼ばないでくれ。
あんたの思い通りの助け方なんて分かんねーよ。
あんたさ、生きてても何の価値もないんだから。害にしかなってないんだから、死ねば？
美味しい食パンも食べたし、はい。
御臨終。