正月すらのどかに過ごすことまで許されなくなってしまったのか、この家は

11週間の入院生活からやっと戻って来れたというのに。
醜いカネの亡者と化した女帝は、大晦日だろうとお構いなくあらわれては、遺産裁判の話を持ち出してくる。
そんな欲しかったら一人で弁護士を雇うなりなんなりすればいいのに、いちいち親父や俺を巻き込みやがる。
自分が家の所有者のくせに、「お母さんなんかいなくなればいいんだ」とか「いや、出ていきなさいよ」とか180度変わったり、もう吐き気しかしないわ。
結局は、自分が手を汚さずに人を煽って裁判で金を手に入れたいがために荒唐無稽な被害者ヅラを演じているに過ぎない。
もう、鬼滅の刃の「寄せ集めの家族」みたいな奴隷地獄だ。
正月すらのどかに過ごすことまで許されなくなってしまったのか、この家は・・・
年越しそばを夕食に食べるために帰ってきたのに、またまたぶち壊しだ。

俺の居場所は、ここではないのだな、やはり・・・