お母さん、私はこれまで生きてきた中で、あなたを軽蔑したことが何度かあります
私は43歳です。20歳の時に母は私を出産したといいます。
そんな母は、身長が150㎝程度も超ちびっこ。昔の人なので、背が低いことは何の問題もなかったそうですが、わたしには、せめて身長が人並みになって欲しいと願っていたそうです。
そんな私は今でこそ身長が150後半にはなっているのですが、学生の時には、身長が低く、前から数えた方が早いというくらいでした。母が身長を気にするので、わたしだって身長を気にしますよね。そんな身長を気にする私に一言母は言ったのです。
「小さいだけで障害者」
障害者の人には、本当に申し訳ないと思います。母の道徳的観念もかけていますよね。
私はこの言葉を聞いて、とてもショックを受けました。身長が低いことを悩んではいましたが、それは誰のせいでもありません。
私だって、身長が高くなりたいと思っている。しかしどうやってもその身長が伸びないのです。そこに追い打ちをかけるように、この言葉を発した母。
背が小さいということで、これまでに苦労してきたことがあるのかもしれません。また身長が高いというだけで、大は小を兼ねるという考えで便利なこともあるのかもしれません。
しかしながら身長とというのは、その人が生まれもったものですよね。そこに追い打ちをかけるように母が、背が小さいというだけで障害者と同じだと私を罵倒したのです。
この出来事に私はショックでしばらくは動けなかったほど。当時は、障害者という言葉だけで烙印を押されたような気もしたものです。しかも自分の家族、自分の娘ですよ。それなのに、私を全否定するように言った母は許せませんでした。
そんな私が母の身長を超えたのは、中学生の時。内心母のことをざまーみろと思ったほどです。これで低身長のことを言われることはないだろう、だって母を超えたんだから…という気持ちで嬉しかったことを覚えています。
それから数十年後、一度母の前で当時の話が出たことがあります。母は全く記憶にないと言いますが、私は父も兄弟もいたことをいいことに母に思いをぶつけました。
でもここでも母の本性を見たような気がします。母は、とってもマイペースなB型。他人なんてどうだっていいのです。自分がいつも基準なのです。そんな母に言いたいことを言っても無駄でした。ただその時に私の中にたまっていたものは吐き出すことができたかな?
お母さん、私はこれまで生きてきた中で、あなたを軽蔑したことが何度かあります。
自分がいつも正しいと思っているお母さんだから、まったく気が付いていないでしょうね。可哀想な人。
お母さんは私の親だから、小さい時には何の疑問も持たずに生きてきました。
しかし今ならわかります。お母さんの感覚って、なんかずれてんだよ?ほかの人の価値観とちがうんだよ。
私は子供の時に形成されたお母さんの子育て価値観から抜け出そうと、必死に頑張ってきました。
そこで今ならわかります。お母さんの子育てって間違っていたんだよ!