幸せなはずの家庭をぶち壊したくなるくらいの衝動に駆られます

お父さんへ
私が保育園の頃、お母さんの買い物について行きお母さんに頼み込んで、その日仕事が休みで家に居るお父さんの分のおやつを買って貰いました。
キャラクターのグミ。6個入りで100円もしない。私が大好きなお菓子。
ワクワクしながら帰宅して二階に上がり、和室でテレビゲームをしている貴方に声を掛けました。美味しいって食べる顔が見たかった。でも貴方はくるっと笑顔もない顔だけを私に向けて「人にあげたら人のもん。いつ食べようが父さんの勝手や。」と言いましたね。またくるっと画面に向き直って、グミは放置されてました。
私は、そんなにかわいくないくらいしつこかったですか？そもそも女の子だから嫌だったんですか？我が子を放置してやったゲームは充実していましたか？今、何のゲームのどの場面だったか思い出せますか？

30年近く経って、私は家庭を持ちました。お父さん、でもね、旦那さんがスマホに夢中で我が子をあしらっているのを見ると、幸せなはずの家庭をぶち壊したくなるくらいの衝動に駆られます。激しく感情が動きます。
お父さんが私に植えた種なんだと思います。

そして、私がスマホに夢中で我が子をあしらってしまったとき、死にたい程の感情の嵐に呑み込まれます。
きっとお父さんの大好きな初孫である我が子もそんな風に育つと思います。
私は辛いです。