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「愛着形成」は分かりやすく言うと「鴨の刷り込み」の状態だ

デス書き込み

此方のサイト趣旨に合わなかったらご迷惑かと思っていたのだが、掲載されており、少々の驚きと、感謝しています、ありがとうございます。
運営が判断してからの掲載と言うサイト方針に、此方のサイトが真面目に運営している事も感じ、感謝です。

まず、毒親育ち、正しくは「毒親サバイバー」は、現在進行形で悩んでいる人でも、
「メンタルは弱くない」と言う事を強く言いたい。
うつ病、アダルトチルドレン等と呼ばれる特徴が出たとしても、メンタルは絶対に弱くない、寧ろ強いと思う。
幼少期や思春期などの成長過程において、これだけの精神的な負荷が掛かれば精神力が削られるのも、自我や情緒のバランスが崩れるのも仕方ない、その上で生きているのだから、サバイバーの人々は強い。
そこは自分を信じて欲しい、サバイバーの人々は弱者ではない。

スーザン・フォワード「毒になる親」の読書を一時中断中。
毒親問題を問題提起した第一人者の本であるが、この本は「気を付けて」読んで欲しいと思う。
フォワードの著書でも、最近続々出ている毒親関連書籍でも「親を棄てる(精神的依存を断ち切る)」事が解決だと言う説が現在は一般的であるが、この方法で上手くいく場合はそれに越した事はない。
だがこの方法では脳医学的な発達心理過程における「新生児期から(本人の意思に関わらず)否応なく形成される愛着形成」を完全に無視している。
「愛着形成」は分かりやすく言うと「鴨の刷り込み」の状態だ。人間の幼児期にもこの現象は否応なく起こっている。
自分が合わない人間が他人なら、例え仕事上どうしても顔を合わせないといけなくても、精神的に無視する事はあまり難しくはない(個人差はある)。
「親子」と言う関係性上、幼児期のこの「否応ない愛着形成」があるので、物理的に距離を置いてもストレスなどの精神的負荷の状態になるケースが多い様に思う。
この問題について、同じく毒親サバイバーで、医療関係で大学で心理をしっかり勉強した友人に話してみると、同意見であった。
友人曰く
「無意識状態の愛着がある状態から、無理矢理「棄てる」と言う状態に移行しようとすると、精神が激しい乖離を起こす。」。
この問題について多くの毒親関連書籍でも触れられていない様に思う(今のところそこに踏み込んだ書籍に会っていない)。
単に「棄てる、絶縁する」だけで解決出来る様に書かれている事に危険性を感じるし、「無意識状態の愛着形成」を単に「依存」と呼ぶ事は無用な誤解を生み易い。

私は「未だ精神的依存が切れていない」とされているサバイバーの人々は、実は「無意識状態の愛着形成」に振り回されているのであり、「精神的依存」からは「既に抜け出ている」と考える。
これはもう自発的な意思を超えた脳のシステムの問題である。

フォワードの「毒になる親」をフォワードの臨床事例と見解を読み終え、そこに激しい違和感を感じた。
発達心理と言う脳医学的な視点をすっ飛ばしているので、第一人者の本としても、彼女の提起する「治療方法」の基礎にぐらつきと違和感を感じる。
自分はフォワードの著書は今後「そこが無視されている」と言う気持ちで読み進めるつもりだ。
即ち、フォワードの提起する「治療」が「全ての解決になる」と「真に受けない」、あくまで一側面のアプローチからだけしか語られていないものとしてある程度の距離を置いて読み進める予定である。

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