家を出て結婚して三十路になっても 殴られる子ども、たまったもんじゃあない

死亡日時：2022年8月
死因：脳梗塞

古いしきたりや自分の価値観が正しいと思う女。
子どもは自分の共振道具で、可哀想な自分、
正しい自分を主張するためにある。
父親の浮気や育児放棄がひどいからと言って
子どもへの暴言暴力が許されるわけではない。
家を出て結婚して三十路になっても
殴られる子ども、たまったもんじゃあない。
いかに父親がひどいかをヒステリックに叫び、
物を壊し、子どもの頬をぶち、蹴り、
それで誰かが味方になると思うな。
子どもは一生忘れない。
「子どもなんか産まなきゃ良かった」
「私の人生返して」
「ここから飛び降りたら死ねるかなって
　何回思ったことか」
「父方のおばあちゃんはハイハイしてる
　あなたを見て、なんで子どもなんて
　生んだのって言うのよ、
　父親は、生まれたから仕方ないだろ、
　って言うのよ、なんて酷い人たちなの」
「子どもが小さいうちは離婚するなって
　言われて！！」
全て子どものせい。
全て子どものせい。
一家心中でもしてさしあげましょうか。
子どもが母を思うあまり憎き父を殺す、
こんな筋書きも素敵だろうか。

自分の思い通りに行かなければ
切れる、叫ぶ、暴れる。
それがどこであろうと、
相手が誰であろうと。

変わってほしいと思うけれど、
変われるとも思えないから、
変わってほしい箇所をあげられない。

安らかにお眠りください……